ラミネートべニアとは、歯の表面を少しだけ削り、そこにセラミック製の板を貼りつけ審美性を高める治療方法です。主に上の前歯に適応されます。ラミネートべニアは天然の歯と同じように光を通すため、自然な見た目に仕上げることができます。
ラミネートべニアでの治療は、すきっ歯が気になる方や歯の色や形が気になる方に向いています。実際の治療の流れについてご紹介します。
まず、ラミネートべニアが適しているか、カウンセリングとレントゲンやお口の中の写真撮影などを行います。場合によっては模型上で完成のシュミレーションをする場合もあります。
実際に治療をすると決まったら、セラミックの板を貼りつけるために、歯の表面を削ります。その後、セラミックの板を作成するための型取りを行い、作成していきます。完成までに2週間ほどかかりますので、その間は仮歯を付けて削った部分をカバーします。セラミックの板が完成したら、歯科用接着剤で貼り付け完了です。
ここからはラミネートべニアのメリットについてご紹介します。
ひとつ目はセラミックの被せ物に比べ、歯を削る量が少なくて済むところです。ラミネートべニアでは歯の表面を0.3mm~0.8mmほど削るだけなので、比較的ご自身の歯への影響は少なく、歯の寿命を大きく縮める心配はありません。
ふたつ目は歯の色や形を調整することができるところです。
神経がないことで変色した歯は、ホワイトニングでは白くすることができません。そういった場合でも、歯を白くすることができます。歯の色だけでなく、歯の大きさが不ぞろいであったり、歯と歯のすき間が空いてしまっていたりする場合にも、ラミネートべニアによって整えることができます。見た目を整えたくても健康な歯を大きく削ることに抵抗があった方などにはとくにおすすめです。
反対に、ラミネートべニアのデメリットについてご紹介します。
メリットの部分で、歯を削る量が少なくご自身の歯への負担が少ないとお話しました。しかし、それでも歯を削ることには変わりないので、多少の影響はございます。治療前に、どのくらい削るのか、削った後の影響についても確認しておくと安心でしょう。
また、ラミネートべニアはセラミックの板を使用していますので、強い負担がかかると割れてしまいます。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意が必要です。
今回は審美歯科治療で用いられるラミネートべニアについてご紹介しました。