インプラントコーディネーターとは、インプラント治療がより身近なもの、生活の質を向上させるものとして利用されるよう、新設された資格です。歯科医師と患者の橋渡しのような役割も果たしており、両者間の知識のギャップを埋めてくれます。
インプラント治療を行った患者さまで、治療後に後悔していることを伺うと、治療前の説明が不足していたと回答される方が多くいらっしゃいます。また、歯科医師が忙しそうで、不明点について質問ができなかったことなど含め、歯科医院側とのコミュニケーションに関する部分での後悔が多い印象がございます。
インプラントコーディネーターは、まさにそのような課題を解決する役割を担っており、患者さまの不安に感じていることや要望などをヒアリングし、歯科医師に伝え、コミュニケーションを円滑にすすめてくれます。
インプラントコーディネーターの資格を取るためには、インプラントの知識に関する講習のほか、ロールプレイングにてコミュニケーションに関しての講習も受講する必要があります。インプラント治療の知識や理解の橋渡しの方法を身に着けておりますので、納得のいくまでコミュニケーションをとり、治療に臨むことが可能となります。
歯科医師に直接聞けないことも、インプラントコーディネーターを通して確認することが可能なので、治療前の不安も払拭することができます。
インプラントコーディネーターが在籍しているかどうかは、歯科医院のHPで確認することができます。インプラント治療を行う歯科医院を選ぶ際に、参考にしてみてください。
歯科関連の似たような資格に、トリートメントコーディネーターという資格があります。こちらも、歯科医師や歯科衛生士と患者の架け橋のような役割を担っています。
インプラントコーディネーターとの違いは、治療分野がインプラント以外であることです。トリートメントコーディネーターは、むし歯治療や歯周病治療などの治療に関して、歯科医師や歯科衛生士と患者の間に入り、治療内容の説明を行います。インプラントコーディネーターと併せて、参考にしてくださいね。
今回はインプラントコーディネーターについてご紹介しました。インプラント治療は、その治療期間が長期に渡りますし、治療が完了してからも定期的なメインテナンスがつきものです。治療前に不安や疑問点を払拭するためにも、ぜひインプラントコーディネーターという資格があることを知っていただく機会になれば幸いです。