セラミック治療は、見た目も自然に仕上がりますが、健康保険外であるため、比較的費用が高額になります。また、一度完成し装着してしまうと、簡単にはやり直すことができません。そのため、治療後に後悔しないよう事前に確認しておくべき内容を4つご紹介します。
1つ目は、セラミックの種類についてです。セラミックにも、いくつか種類があり、それぞれ特徴も、かかる費用も異なります。以前の動画でセラミックの種類についてご紹介しておりますので、もしよろしければ是非そちらの動画もご視聴ください!
噛む力の強さや歯ぎしりなどの癖があるか、治療するのが、前歯なのか奥歯なのかなど、さまざまな観点からセラミックの種類は選択する必要があります。歯科医師と相談しながら、ご自身に合った種類を選択するようにしましょう。
2つ目は、セラミックの色合いについてです。通常、色見本を口元に近づけ、ご自身の歯に近い色味で作成します。
ホワイトニングをする予定のある方は、ホワイトニングが済んでからセラミックの色味を決めることをおすすめします。また、せっかくセラミックで治療するのだからと、ご自身の歯よりも白い色味を希望される患者さまもいらっしゃいます。ご希望があれば事前に伝えましょう。ただし、あまりに白くしてしまうと、セラミックの部分だけ色が浮いてしまい、不自然な仕上がりになってしまうので、歯科医師の意見も参考にしながら決めるようにしてください。
お口の外で見ると、少し暗い色に感じることがありますが、お口の中では案外自然に見えることもあります。色見本だけを見て決めるのではなく、必ず口元に並べてもらいましょう。
3つ目は、噛み合わせの相談も行うことです。
どれだけ見た目に優れていても、噛み合わせが合っていなければ治療が成功とは言えません。セラミックの被せ物が、他の歯よりも高い場合、その部分に過度な負荷がかかり、痛みが生じたり、通常よりも早く壊れてしまったりする可能性があります。
一度決めたかみ合せが合わない、とは、なかなか言い出せないかもしれませんが、いつか慣れるだろうとそのままにせず、違和感がある場合には必ず歯科医師に相談しましょう。
4つ目は、歯周病治療についてです。歯周病により歯茎が腫れている場合、その状態でセラミックを被せてしまうと、その後腫れが引いたときに、歯茎とセラミックの間にすき間が空いてしまいます。また隙間・段差に汚れたが溜まり、細菌が繁殖して虫歯の再発(二次カリエス)の原因となる可能性があります。
加えて、歯周病の悪化の原因となりますので、セラミック治療を始める前に、ご自身の歯周病治療が必要かどうか、歯茎の腫れがないか、確認しましょう。
今回は、セラミック治療を受ける前に、確認しておいた方がいいことを4つご紹介しました。健康保険に比べ高額になりますので、後悔しないよう治療前に歯科医師とじっくり相談し、納得した状態で治療を始めるようにしましょう。