銀歯をセラミックに変更することのメリット、ひとつ目は審美性が向上することです。銀歯からセラミックに変更したい方の多くは、その見た目を気にされているのではないでしょうか?セラミックは色味もご自身の歯に近づけて調整することができ、透明感やツヤもあるため自然な見た目を取り戻すことができます。
メリットのふたつ目は、金属による影響がないことです。銀歯の金属イオンがお口の中に徐々に溶け出すことで、金属アレルギーを発症したり、歯茎が黒ずんだりする場合があります。
金属を使用しないセラミックでは、そのような心配はありません。ただし、メタルボンドなどセラミックの内側に金属を使用している場合もありますので、注意してください。
メリットのみっつ目は、むし歯のリスクが低いことです。銀歯は経年劣化によって歯と銀歯の間に隙間ができやすいと言われています。その隙間から、再びむし歯になってしまうケースがあります。セラミックの場合、銀歯に比べ歯とフィットしやすく、むし歯になるリスクは低くなります。もちろん、正しいお手入れは必須ですので、ご自宅でのケアや歯科医院でのクリーニングを行ってくださいね。
次に、銀歯からセラミックに変更することのデメリットについてご紹介します。
ひとつ目は、セラミックは割れる可能性があることです。セラミックはお茶碗と同じ陶器の一種ですので、衝撃がかかると割れてしまいます。歯ぎしりや食いしばりのある方は特に注意が必要です。
デメリットふたつ目は、歯を削る量が多くなることです。金属で丈夫な銀歯は薄く作っても問題ありませんが、陶器であるセラミックは強度を保つためにはある程度の厚みが必要です。そのためには、土台となる歯を削る量を増やさなければなりません。
デメリットみっつ目は費用です。銀歯での治療は保険適応となるため、比較的費用を抑えて治療が可能です。セラミックは保険適応外の自費診療のため、治療費用が高額になってしまいます。セラミックの種類によっても金額が異なる場合がありますので、事前によく確認するようにしましょう。
次に、銀歯からセラミックへの変更が難しいケースについてご紹介します。ひとつ目は、歯ぎしりや食いしばりの癖が非常に強い方です。セラミックが割れてしまうリスクの高い方には、セラミックでの治療は難しい場合があります。
ふたつ目は、土台となる歯の状態が悪い場合です。重度の歯周病や歯の根に亀裂がみられる場合等、セラミックを被せても長持ちしない可能性が高い歯にはセラミック治療をお勧めできない場合があります。
銀歯からセラミックへ変更した場合の注意点としては、治療後にしみたり痛んだりする可能性があることが挙げられます。土台となる歯を削っているため、こういった症状が出る可能性があります。
一時的なものなら問題ありませんが、痛みが続いたり食事中以外もズキズキと痛む場合には歯の根の治療が必要となる可能性がございますので、歯科医院でご相談ください。
今回は銀歯をセラミックへ変更することのメリット・デメリットについてご紹介しました。