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頬の骨に埋め込むインプラント!?【ザイゴマインプラント】

以前ご紹介したオールオンフォーは、あごの骨の中でも骨の量が多い部分を選んで、奥のインプラントを埋め込みます。それに対して、ザイゴマインプラントは、そのような骨の量が多い部分がなく、骨の量が極端に不足している場合に、頬骨にインプラントを埋め込み治療を行います。

重度の歯周病やむし歯、合わない入れ歯を長期間使用し続けたりしたことによってあごの骨が痩せてしまい、インプラントを埋め込むあごの骨の量が不足していて、オールオンフォーでの治療が難しい方でも適応できるインプラント治療です。
あごの骨が極端に不足していても、インプラント治療を可能にする点が最大のメリットと言えます。ザイゴマインプラントでは、頬骨に通常よりも長いインプラントを埋め入れるため、しっかりと固定することができます。

そのため、あごの骨が足りない場合も骨造成や骨移植をせずに治療が可能です。
骨造成や骨移植を行うと、治療期間が通常以上にかかり、また手術回数も増えますのでお身体への負担も大きくなります。
加えて、移植手術をすると感染症、副鼻腔炎などのリスクなどが高くなるので、合併症のリスクを少なくすることができます。そういった負担やリスクを、ザイゴマインプラントでは軽減することができます。

頬骨に埋入するため、適応となるのは上顎のみとなりますが、先天的にあごの骨が欠損している方や、がんなどの腫瘍のため顎の骨の切除をし、インプラントをするための骨が全くない場合にも、インプラント治療が可能となります。
ザイゴマインプラントは、オールオンフォーと同様に手術を行った日に仮歯を入れることができます。そのため、手術前後に噛めない期間が発生しないことがメリットとして挙げられます。

反対に、ザイゴマインプラントのデメリットをご紹介します。ザイゴマインプラントは、通常のインプラントとは、埋入する場所もインプラントの長さも大きく異なります。そのため、対応している歯科医院が限られてしまう点がデメリットとして挙げられます。
もし、治療後にお引越しなどにより転医を希望される場合でも、メインテナンス等の対応ができない場合がございます。

ザイゴマインプラントへの対応ができる歯科医院でお探しいただく必要があるため、治療後のライフスタイルに併せてご検討ください。
また、特殊なインプラントを使用し、高度な技術が求められますので、通常のインプラントよりも治療費が高額となる傾向にあります。必ず治療開始前にご確認ください。
頬骨にインプラントを埋め入れることは、外科手術を伴いますので、リスクもあります。

そのため、治療をされる場合は知識や技術が十分にある、口腔外科での経験が豊富な歯科医師を選択されることをおすすめします。
ザイゴマインプラントも、通常のインプラントと同様に、治療後の定期的なメインテナンスが重要となります。インプラントを長持ちさせるためにも、歯科医師の指示に従い、定期的に歯科医院にてメインテナンスを受けるようにしましょう。

頬の骨に埋め込むインプラント!?【ザイゴマインプラント】

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