Dental Treatment Column

歯科治療コラム

歯を失う原因を探ってみましょう

歯を失う原因を探ってみましょう

原因の2大トップは虫歯と歯周病。

若くして歯を失い、入れ歯やブリッジなどで補っている人は決して少なくありません。歯を失うのは年齢と関わりなく、誰にでも起こり得ることなのです。では、歯を失う原因は何でしょうか。

永久歯の抜歯原因の調査報告(財団法人8020推進財団)によると、トップが歯周病によるもので全体の 41 ・8%です。次が虫 歯で32 ・4%、この二つはいずれ も細菌によって、歯あるいは歯のまわりの組織(歯周組織)がだめになっていく病気です。このほか破折 11 ・4%、その他(事故など)13 ・2%とつづきます。

破折を原因としたものは虫歯に よって神経を取った歯に起こりやすいことから、結果的に虫歯が原因ともいえるようです。

歯を失う原因を探ってみましょう

破折や抜歯の原因となる虫歯。

虫歯によって歯の神経を取るといっても実際には神経や血管を含んだ「歯髄(しずい)」を指しています。虫歯が進行すると歯髄を通して細菌が骨にまで感染するため、歯髄を取って食い止めます。しかし同時に歯に栄養を送る血管もなくなりますから、デメリットとして歯がもろくなり、噛むときの衝撃などで歯根が破折しやすくなるのです。

また虫歯は歯が破壊される病気ですから、進行すると内部や歯根まで冒されてしまいます。そのため患部を削り、歯根に侵入している場合は神経や血管を取り除いて消毒します。それでも菌が残っていてほかの歯にまで感染する恐れがある場合や、患部を削るとほとんど原型を留めないほど大部分の歯が冒されている場合は抜歯するしかありません

以前は「歯の病気」では虫歯ばかり注目されていましたが、昨今では歯周病が歯を失う原因のトップであり、全身にも大きな悪影響を及ぼすため問題視されています。そのため歯周病ケアを取り入れている歯科医院も増えてきました。
歯周病を起こす細菌がどのよう な影響を及ぼし、抜歯原因となっていくのか考えていきましょう。

あごの骨が細菌に冒され歯が抜ける歯周病。

歯周病は歯そのものに起こる病気と思われがちですが、実は歯茎や歯を支えるあごの骨など、歯のまわりの組織が細菌により破壊される感染症です。
わずか1mg の中に虫歯菌や歯周 病菌などの微生物が1億個以上、ときには数億個以上も棲みついているといわれていますが、これは丁寧な歯磨きで除去することができます。
歯周病は歯に歯垢が付着することから進行が始まります。
歯垢はプラークとも呼ばれ、黄白色を帯びた粘着性の細菌の塊で、食べかすを栄養にします。
この細菌の塊はやがてぬるぬるした膜で保護されているバイオフィルムを形成します。台所の排水溝に付着するぬめりと同じようなもので、歯ブラシでこすらないと取れません。

磨き残したプラークやバイオフィルムは、唾液のカルシウムとくっついて硬い歯石になります。歯石の表面は粗くざらついているため、あとからできた歯垢が付着しやすく、さらに取れにくくなるのです。
こうして膨大に増えていく細菌によって歯茎が炎症を起こし、さらに歯のすき間からどんどん奥へ侵入していくとあごの骨まで溶かしてしまいます。歯周病は初期から重度に進行するにつれ、さまざまな症状が現れます。気がついたときにはかなり進んでいると考えてください。

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歯周病は軽度から重度まで段階を経て進行する。

次の症状がある場合は早めに歯科を受診しましょう。

■軽度歯周病(歯肉炎)
歯と歯茎の間に歯周ポケットというすき間ができ、歯垢や歯石が付着し始めます。やがて歯茎に腫れや痛みが出たり、歯磨きや食事のときに出血することがあります

■中等度歯周病
あごの骨が破壊されて歯がぐらつき始めます。歯根が露出するので冷たいものがしみたり、出血や痛みなどの不快感もつきまといます。

■重度歯周病
歯茎の化膿やあごの骨の破壊が進み、歯石でびっしりおおわれた歯根部が出るので、歯が長くなったように見えることもあります。歯がグラグラしたり、勝手に抜け落ちたりすることもあり、硬いものはほとんど噛めません。

このように歯周病は虫歯と違い、初期にはほとんど自覚症状がないので、サイレント・ディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれます。
歯を失うことになるケースが多いのは、気づかれないままじわじわ進行するためといえるでしょう。

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