インプラントの基本構造と基本的な治療方法
三つのパーツで構成されるインプラント。
インプラントには数多くのメーカーがあり、形状などの工夫はそれぞれ異なりますが、三つのパーツからできているという基本的な構造は同じです。あごの骨に埋め入れる人工歯根の部分がインプラント、歯の代わりとなる上部構造(人工歯)、これらをつなぐ支台のアバットメントから構成されています。
インプラントの材質はチタンま たはチタン合金で形状は円錐形が多く、太さは約3~5ミリ、長さは6~ 16 ミリほどのものがありま す。上部構造はレジン、セラミックなどの種類があり、アバットメントはチタン、チタン合金、ジルコニア等でできています。
インプラント治療法は大きく分けて二つ。
インプラントの治療法は大きく二つに分けられ、外科手術を1回だけ行う1回法と、手術を2回行う2回法があります。それぞれの治療法にはメリット、デメリットがありますので、患者さんの症状に合わせて選択することになります。主流は難症例でも治療ができてリスクの低い2回法ですが、骨に十分な厚みがある人は1回法でも問題ないので、どちらが自分に適しているか、担当医とよく相談してください。
■1回法
切開が一度でいいので身体への 負担が軽く済みます。インプラントの上部が外に出ているので、人工歯が入るまでは感染に注意が必要です。インプラントの1ピースタイプ、2ピースタイプともに使用できる、骨の厚みが十分な人に対しての適応となります。
■2回法
歯茎を2度切開しなければなりませんが、インプラントを埋め入れた部分をきちんと縫合し、あごの骨の結合を待つためインプラントが定着しやすくなります。2ピースタイプのみの使用となり骨を増やす治療を行った人など、さまざまな症例に適応できます。
症状や治療法で使い分けるインプラントのタイプ
インプラントのタイプには、インプラントと人工歯をアバットメントで連結する2ピースタイプと、この二つのパーツが一体化している1ピースタイプの2種類があります。
■2ピースタイプ(1回法・2回法)
・ほとんどのケースで適用できる。
・マグネットデンチャーに対応できる。
・前歯部にインプラントをするとき、方向の修正ができる。
■1ピースタイプ(1回法)
・ネジの緩みの心配がなく、強度に優れている。
・早期に仮歯が入り、噛めるようになる。
日本国内で使用されているインプラントは数多く、それぞれ特徴があり、長所・短所もさまざまなため、一人の患者さんに対して単一のインプラントシステムだけで治療を行うのではなく、各症例にあったインプラントを選択する場合もあります。
定着まで数ヵ月治療中は仮歯で生活する。
インプラントを埋め入れたあと、骨と結合するのは上あごで約3ヵ月、下あごで約2ヵ月以上と時間はかかりますが、この間しっかり結合することでインプラントを長持ちさせることができるのです。
治療中、歯のない状態で過ごすのかと心配される人もいますが、1回法、2回法いずれも専用の仮歯を装着しますから日常生活には支障がありません。しかし、この間インプラントを埋め入れた部分ではあまり硬いものを噛まないようにして、じっくりと結合を待つようにしましょう。
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