インプラントの治療費用
自費診療の治療費、医院によって千差万別
インプラント治療は健康保険外の自費診療のため自己負担が大きくなります。そのうえ各歯科医院により材料費から治療内容、治療技術の差なども含めて価格が異なってくるため、平均的な治療費がわかりにくく、費用が比較的高額になります。
国内における治療費の相場は1本につき30~40万ですが、地方差もあり全国でみると20~60万円と幅があります。
費用の内訳は「検査」「手術」「術後のメインテナンス」の三つの段階に分けられます。検査で虫歯や歯周病、骨の不足などによって治療が必要となる場合、手術前の治療の費用が加わります。
また、治療に用いられるインプラントはメーカーや種類が豊富で、選ぶ製品によって価格が異なります。手術は、麻酔や手術器具の管理、消耗品、患者さんの術前の処置などで別途費用が必要になります。なかでも担当医の技術料は医院によって大きく異なりますから、そのような点も加味して医院選びの目安にしましょう。
格安インプラントの理由と盲点
インプラントの費用は歯科医院によってさまざまですが、他の歯科医院に比べて、はるかに安い費用を提示している歯科医院もあります。この場合、どこかで費用を抑えている可能性が考えられます。インプラント治療は外科手術を伴う治療ですので、「安全」を心掛ける歯科医院では、清潔な環境で手術を行う為の専用のオペ室や手術時に使用する器具を滅菌処理するための機材を揃え、マスクや手術着を使い捨てにするなど衛生管理に非常に気を配ります。感染対策には費用がかかるため、ここを抑える歯科医院もあるでしょう。
また、何百種類と販売されているインプラント本体についても価格は異なります。広く普及しているものは、研究・開発後に徹底した実験を重ねてから市場に出荷する工程を経ており、一定の安全性が確保されていると判断できることから、多くの先生が使用しています。中には、安全性の裏付けが少ないために低価格で販売されているものもあり、これを利用している歯科医院では、インプラント治療にかかる総額を抑えていることもあります。
インプラント手術後のトラブルを避けるためにも、見積書に何の項目が入っているか、メインテナンスなど別途かかる費用があるか、内容と費用が見合っているかを確認し、疑問に思うことは必ず質問しましょう。
実際に、インプラントをあごの骨に埋め入れ、自分の身体の一部として機能させる本来の目的を考えると、費用だけではなく、「安全面」を重視することが大切です。
製造記録「LOT番号とは」
現在、普及しているインプラントのほとんどのメーカーは、製造の生産や流通の履歴を明確にする「LOT番号」とよばれる製造記録をインプラント一つひとつにつけて販売しています。歯科医院はこのシステムを利用することで、患者さんとその治療に使用したインプラントを正しく記録し、管理することができます。
治療費用の内訳
インプラント部品の費用
インプラントは、あごの骨に埋め入れる「インプラント体(人口歯根)」と、歯の代わりとなる「人工歯(上部構造)」、インプラント体と人工歯を連結する「アバットメント(支台)」の三つの部品で構成されており、それぞれに費用が生じます。
●インプラント・アバットメント
・国産インプラント(2ピース)
・国産インプラント(1ピース)
・世界流通インプラント(2ピース)
・アバットメント(2ピース用)
インプラントにはインプラント体とアバットメントをネジで連結する「2ピースタイプ」のものと、インプラント体のアバットメントが一体化している「1ピースタイプ」のものがあり、「2ピースタイプ」はインプラント体費用にアバットメント費用が別途必要になります。
●人工歯
・仮歯
・最終的な人工歯
仮歯費用の算出は「1本あたりの費用」×「仮歯の本数」が目安ですが、仮歯を使用しない場合は不要です。また最終的な人工歯は、歯科医師と相談のうえ患者さんのお口の状態や、患者さん自身が望まれる見た目を考慮して適切なものを選択しますので、使用される材料によって費用は異なります。「1本あたりの費用」×「失った数の本数」が費用算出の目安です(オーバーデンチャーを使用した場合を除きます)。
治療全体にかかる費用
治療の費用は大きく分けて、検査費用、手術にかかる費用、治療終了後のメインテナンス費用に分けられます。それぞれ、以下のような項目に費用が生じます。
●検査費用
・診断
・口腔内検査(虫歯・歯周病の有無、噛み合わせなど)
・レントゲン検査(パノラマX線、デンタルX線、CT)
・血液検査
・歯型の模型作製
・口腔内写真撮影
検査項目は、患者さんのお口や身体の状態によって変わる場合もあります。各検査の費用も、歯科医院によって異なります。
●手術費用
・治療を行う部屋の清掃
・器具の滅菌処理
・手術器具の消耗品(滅菌された布・ガウン・グローブ・使い捨てのドリル、痛み止めの麻酔など)
・手術直前の患者さんのお口の清掃
・服用薬
・執刀医技術料、アシスタント料
・設備、機器の使用料
インプラント手術と同時に抜歯をする場合、抜歯費用がかかります。また骨造成手術(サイナスリフト、ソケットリフト、スプリットクレスト、GBR、ボーンブラフトなど)が必要な場合は、別途手術費用が必要になります。
●メインテナンス
・口腔の状態の確認(噛み合わせ、クリーニング、ブラッシング指導など)
・口腔内レントゲン撮影(パノラマX線、デンタルX線)
レントゲン撮影費用は「メインテナンス代」として一括になっている場合と、別途レントゲン撮影代が必要な場合があります。
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