歯の代わりとなる人工歯の選び方
手術直後から入れる仮歯の役割
人工歯はあごの骨にインプラントを埋め入れる手術を受けたあと、あごの骨に定着してからつくられます。
最終的な人工歯ができるまでの間、不便にならないよう仮歯や入れ歯を装着しますので、治療中に歯のない状態で過ごすことにはなりません。あごの骨の状態が良い人はその日のうちに仮歯を入れることもできますから、担当医とよく相談してください。
仮歯を入れておく理由は見た目の問題だけではありません。歯が抜けたあとをそのままにしておくと、噛みあう歯や隣りの歯がすき間に向かって動いてしまうことがあります。噛み合わせやあごの状態を安定させるため、そして歯茎の状態を整えておくためにも仮歯の存在は必要なのです。
また仮歯は、口の状態に合わせるために治療中に何度か形態や噛み合わせを調整し、最終的に入れる人工歯を作製する見本になりますから、見た目はもちろん、食事や会話、毎日のお手入れなどに問題があれば歯科医師に伝えましょう。
仮歯の相場は素材などにより、1本5千~2万円ほどです。入れる場所や見た目などを考慮して決めることになります。
人工歯の特徴や種類を確認する
インプラントを埋め入れたあとに被せる人口歯は、治療後、目に見える部分ですから見た目も考えて選ぶ必要があります。特に前歯は最も人目につく部分で、顔の印象にも大きく関与します。
人工歯は素材など種類が豊富で価格の差も大きいため、今後の生活環境などよく考慮して選ぶことが大切です。
金属を使ったもの、使わないもの、取り外しができるものなどそれぞれの特徴を次に挙げていきますので、選択の際の参考にしてください。
■金属を使わない人工歯(金属アレルギーでも可)
●ジルコニアセラミッククラウン
白くツヤがあり、自分の歯とほぼ同じ色調を再現できる。長く使ってもほとんど変色しない。内面がジルコニア(人工ダイヤモンド)で、強度が高く割れる心配がない。
●オールセラミッククラウン
白くツヤがあり、自分の歯とほぼ同じ色調を再現できる。長く使ってもほとんど変色しない。陶器の一種なので割れやすい。
●ハイブリッドセラミッククラウン
変色しにくく、自分の歯のような色調を再現できる。オールセラミッククラウンに近く、さらに柔らかさがある。使ううちにツヤがなくなり割れる可能性が大きい。白い人工歯では最も安価である。
■金属を使う人工歯
●メタルボンド
ほとんど変色せず自分の歯のような色調を再現できる。内面が金属なので強度が強い。内側が金属なので白いとはいえ透明感や色調はほかのタイプよりやや劣る。歯茎に変色が見られたり、割れたりする可能性もある。
●ゴールドクラウン
見た目がいかにも金属で審美的に問題を感じやすい。硬さは自分の歯とほぼ同じなので、適度にすり減る。金合金なので腐食しない。
●パラジウムクラウン
保険治療でも使用する銀歯と同じ材料で強度はあるが、錆が生じ劣化しやすい。
■取り外しタイプ
●オーバーデンチャー
着脱式の入れ歯なので自分で口の清掃や入れ歯のお手入れが必要である。インプラントが2本~4本で済むため、比較的安価にできる。身体への負担も少ない。
人工歯の特徴と適正部位
Member Support ガイドデント保証会員さまサポート
Contact US ガイドデントに無料相談
インプラント治療・審美治療や各種歯科治療保証についてのご相談・お問合わせは、
サービス提供開始から15年の
歯科治療専門保証会社へご相談ください。
保証会社ならではのノウハウで、
歯科治療の様々な疑問にお答えいたします。