インプラントを守る保証制度を確認しよう。

治療後、例え十分なお手入れを行い、メインテナンスを受けていてもお口の中の環境変化などで破損することがあります。そういうときのために保証制度が設けられています。治療の際にはこの保証についても、しっかり確認しておきましょう。

インプラントの保証制度は、治療を受ける歯科医院が独自に保証している「院内保証」と、ガイドデントという第三者保証機関に治療技術を認められた歯科医院が設けている「インプラント10年保証」の2種類があります。

「院内保証」は各歯科医院で、保証内容や保証期間などがまちまちです。医院によっては20年保証や永久保証などもあります。しかし、何らかの理由で閉院したり、引っ越しなどで転院したりすると保証が継続できなくなる場合もありますので、事前に内容をしっかり確認し、口頭ではなく保証書を出してもらうとよいでしょう。

ガイドデントの認定会員とは。

ガイドデントの認定会員とは、治療実績や治療技術、品質コントロール、設備基準、患者さんへの対応など90以上もある審査項目から、一定水準以上のインプラント治療を行う手技や能力があると第三者の保証機関に認められた歯科医院や病院のことです。審査の厳しさには定評があるため、認定会員の医療機関は以上に信頼度が高いといえるでしょう。

「インプラント10年保証」は、第三者が歯科医院を審査したうえで確実な保証を約束する制度です。ガイドデント認定会員の歯科医院で協力体制も整っているため、例えば引っ越しする場合や通院していた医院が閉院したときなどには、認定会員である近隣の歯科医院で治療や保証の継続が可能です。

また、メインテナンスを受けていたにも関わらずインプラントや人工歯の脱落、破折などがあった場合も無償で再治療を受けられるなど、信頼できる保証制度といえます。

■保証限度額

インプラント（人工歯根）と人工歯はそれぞれ限度額内なら無償で再治療できますが、上限を超えると自己負担もあります。

■保証の適用範囲

保証はインプラントを埋め入れた当日から適用となります。患者さん自身の大きな過失がないことを条件として、保証範囲の部位が抜ける、または破折した場合を対象としています。その他、自転車やスポーツ、硬いものを噛んだときの人工歯の脱落や破損なども適用範囲となります。ただし、メインテナンスを受けることが必須条件となります。患者さん自身のメインテナンス不履行や疾病、天災などは適用外とされます。