定期的に受けることが大切なプロによるメインテナンス
メインテナンスの必要性を理解しよう
治療終了後は、歯科医院で定期的なメインテナンスを受けることになります。
その内容はおもに、噛み合わせの検査とお口、特にインプラント周囲の汚れのクリーニングです。噛み合わせが悪いまま使い続けていると、インプラントに過度な負担がかかり、人工歯が割れたり、歯周病が急速に進んでいることに気付かないことがあります。歯の汚れも、歯と歯のすき間や人工歯と埋め込んだインプラントとの接続部分などは、毎日の歯磨きだけでは落としきれずに溜まってしまいます。
患者さんご自身ではできないこうしたお手入れを定期的に歯科医院で受け、お口の環境を整えることがメインテナンスの目的です。
メインテナンスを怠るとこんな問題が
メインテナンスを怠ると、次のような問題が起こってしまう恐れがあります。
■メインテナンスを怠った場合に起きる可能性のある症状
・インプラントが抜ける、折れる。
・人工歯が取れる、ぐらつく、欠ける、割れる、ひびが入る。
・歯茎が腫れる、出血する、膿が出る。
・あごの骨がやせる。
定期メインテナンスは、インプラントのみならず、お口全体の良い状態を維持するために必要です。
そのためにも、定められた期日に必ず受診しましょう。
プロによる検診と清掃で良好な口腔状態を保つ
医院でのおもなメインテナンスは歯科医師による問診・検診と、歯科衛生士によるクリーニングです。
まず問診を受けたあと、噛み合わせを確認します。インプラントには、天然歯と違い噛んだときの刺激を伝えるセンサーの役割をする歯し 根こん膜まくがありません。そのため噛み合わせの微妙な感覚が感じづらいため、高さの変化や揺れなど何か不具合が起こってもなかなか気付きにくいので、定期的に調べる必要があるのです。
お口の中の状態や医師の判断によってはレントゲン撮影が行われる場合もあり、インプラント周囲の骨の状態や、天然歯の状態を確認します。
最後は、歯のクリーニングを行います。おもに歯科衛生士が専用の器具を使って、普段の歯磨きでは取りきれなかった歯垢や汚れを取り除きます。また、ブラッシングの状況を確認して問題があれば、インプラントを長持ちさせるためお手入れ方法の指導を行います。
メインテナンスに通う間隔は、口腔内の状態や担当医の方針によって異なりますが、術後、最低でも半年に一度は受ける必要があります。決められた期日を守りましょう。
定期的に検診を受けることで、その時々の自分のお口や身体の変化に合わせたメインテナンスをしてもらうことができます。インプラントを良好な状態で使用し続けるためにはもちろん、天然歯の健康を保つためにも、メインテナンスを受けることが重要です。
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